吉岡心平のマーク

タキ10550形10550

私有貨車

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タキ10500形
タキ10600形

 番号
ロット表


タキ10554

 ページ
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特別編798
特別編800

積荷
●構造

入口


 昭和42年、石油類の集約輸送用として軸重15トンを許容したタキ43000形が開発されると、翌43年になると、この思想を他の積荷に適用した形式が誕生した。これが本形式とタキ10500・ホキ7200形である。

 タキ10550形は45トン積濃硫酸及び発煙硫酸専用車で、2ロット5両が製作された。

 タキ10550は昭和43年5月に製作された試作車で、一ロット一両であった。

 設計比重は1.86・タンク容積は24.1mで、発煙硫酸兼用車として標準的な値である。
 外観・構造はタキ5750形40トン車を5トン分長

手方向に引き伸ばしたもので、タンク寸法は直径1,850mm・長さは9,500mmと、約1m延長された。
 荷役方式は空気圧による上出し方式だが、タンク踏板は大型となった。
 台枠は日立製タキ5750形に酷似した独特の幅狭側梁省略形で、長さは11,120mmと1,120mm長い。ブレーキはKSD形積空+手、自連緩衝器として大容量のRD18を採用し、台車は14トン軸に適合したTR210である。

 所有者は日本鉱業KK・常備駅は日立であった。大軸重車に特有の運用制限のため着駅が限られ、結局普及することなく終った。車令15年を迎えた昭和58年5月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和43年5月
製造所   日立
設計比重 1.86
タンク容積 24.1m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板9mm
タンク直径 1,850mm
タンク長さ 9,500mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   枕梁間側梁省略形
長さ      11,120mm
BC間距離  7,820mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR210形

タキ10550形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
10550 S4305 日立 日本鉱業KK
10551〜10554 S4310 日立 日本鉱業KK

タキ10550形10550の写真

【写真1799】 タキ10550形10550 昭和50年1月21日 越中島駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編799】070731作成R4BX3、070811ロット表R3追加、071124R4B、131120諸元追加+R4C。