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タム3050形3064 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
タム3050形はやっかいな形式で、銀色塗装の普通鋼製タンクがあったり、反面黒塗りのSUS・アルミタンクが居たりする。今回は前者の例を紹介しよう。 タム3064は3062〜3066からなる5両ロットとして、昭和29年11月に飯野で製作された。日立製のタム3056〜3061との競作である。 設計比重は1.05・タンク容積は14.5m3であった。 |
汚染を防ぐため、耐ホルマリン性のある「カシュー耐薬品プライマー」と「カシュー透下塗」を各一回づつ塗装し、また波除板にはステンレス鋼を奮発している。タンク寸法は直径1,740mm、長さ6,326mmと標準的だが、受台はいささか車端に寄っていた。塗色は同社特有の白(銀?)である。 落成時の所有者は日本瓦斯化学工業KK・常備駅は焼島であった。昭和46年12月に合併で三菱瓦斯化学KKとなり、昭和52年5月には内外輸送KKに移籍し新興駅常備となったが、昭和60年6月に廃車された。 |
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■主要諸元 製造年 昭和29年11月 製造所 飯野 設計比重 1.05 タンク容積 14.5m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク内面 カシュー焼付 タンク板厚 胴板9・鏡板12mm タンク直径 1,740mm タンク長さ 6,326mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 7,100mm 軸距 4,000mm 留置ブレーキ 片側 空気ブレーキ KD180形 走り装置 リンク式→二段リンク式 |
【写真1771】 タム3050形3064 昭和42年11月 王子駅にて P:遠藤文雄
ヨンサントウ前のため、走り装置は二段リンク式に改造される前である。
【遠藤さんから貴重な写真を提供して頂きました】