吉岡心平のマーク

タキ2600形42642

私有貨車

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タキ2550形
タキ2700形

 番号
[ロット表]

タキ42638
タキ42671

 ページ
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特別編749
特別編751

積荷
●構造

入口


 田村さんから、タキ2600形で今なお残る太タンク体の車両について、リクエストを頂戴した。

 タキ42642のルーツは昭和27年10月川崎製のタキ1432であった。同車は裸タンク体を特徴とした初期の30トン積カセイソーダ液専用車で、寒冷地に常備されたため「冬季溶液加熱装置」と称する謎の設備を有していた。その後、昭和35年12月富士重で保温キセの取付改造を受け、タキ2800形12812となった。更にこれに昭和47年8月日本海ゴムでゴムライニングを施行し、タキ2600形となったのが本車である。

 川崎製のタキ1400形と言えば、直径2,050mmのタンク体を持つロットが有名だが、種車となったロットは直径が1,960mmに縮小されてから

の作で、初期製の改造車ほど顕著とは言えない。
 設計比重は1.41・タンク容積は21.3mであった。
 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mm、寸法は直径1,960mm・長さ7,300mmで、タンク体が細くなった分だけ、タンク体が延長されている。
 台枠は平形で、長さ8,500mm・BC間距離5,500mmで、ブレーキはKD254形空気+手、台車は第一次改造によりTR41Dに改造された。

 タキ1432として落成以来、一貫して所有者はKK鉄興社・常備駅は酒田港であった。現在も現役で使用されていることは驚異的で、カセイソーダタンク車発展の歴史を示す、活きた見本と言って良いだろう。


タキ2600形42642の写真

【写真1750の1】 タキ2600形42642 平成18年11月3日 酒田港駅にて P:田村優作

【田村さんから貴重な写真を提供して頂きました】

タキ2800形12812の写真

【写真1750の2】 タキ2800形12812 撮影日不明 大船駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編750】070208作成R4A、070831R4A2、081112R4BY、110313R4B。