吉岡心平のマーク

タキ3500形3500

私有貨車

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タキ3000形
タキ3600形

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解説


タキ3510

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特別編736
特別編738

●積荷
●構造

入口


 最近、エタノールの自動車燃料への混用が話題となっているが、我国では戦時体制下同様の事例があった。これに用いる無水アルコールの輸送用としてタサ3000形が量産された事は有名だが、戦中期にその増備として30トン車が計画された。これがタキ800(計画)形式で、新潟に4両が発注されたが、敗戦により実現せずに終わった。

 さて、タキ3500は3501と共に昭和29年11月新潟製で造機製の3502,3503と競作された。本形式唯一の新潟製ロットで、余談だが次ロット以降の内外所有車は暫く造機製が続く事になる。

 設計比重は0.8・タンク容積は37.8mであった。

 外観・構造はタキ3000形に酷似するが、ドーム廻りは和22年に新潟が製作したタキ50形に良く似ている。タンク直径は2,050mm・長さ11,750mmで、標準より少し短いが、これは初期製ロットの特徴である。
 台枠は平形で、長さは12,800mm・BC間距離は9,500mmであった。これ等の寸法は本形式の標準として最終ロットまで引き継がれている。ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41(無印)であった。

 所有者は内外輸送KKで、常備駅は小林を振り出しに、昭和32年6月苫小牧、昭和47年4月浮島町と日本全国を移動した。昭和60年6月に廃車となった。


タキ3500形3500の写真

【写真1737】 タキ3500形3500 昭和55年12月14日 吉原駅にて P:吉岡心平


【特別編737】070105作成R4A、070706リンク変更+R4A2、081112R4BY、130819R4C。