タキ3500形3500 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
最近、エタノールの自動車燃料への混用が話題となっているが、我国では戦時体制下同様の事例があった。これに用いる無水アルコールの輸送用としてタサ3000形が量産された事は有名だが、戦中期にその増備として30トン車が計画された。これがタキ800(計画)形式で、新潟に4両が発注されたが、敗戦により実現せずに終わった。 さて、タキ3500は3501と共に昭和29年11月新潟製で造機製の3502,3503と競作された。本形式唯一の新潟製ロットで、余談だが次ロット以降の内外所有車は暫く造機製が続く事になる。 設計比重は0.8・タンク容積は37.8m3であった。 |
外観・構造はタキ3000形に酷似するが、ドーム廻りは和22年に新潟が製作したタキ50形に良く似ている。タンク直径は2,050mm・長さ11,750mmで、標準より少し短いが、これは初期製ロットの特徴である。 所有者は内外輸送KKで、常備駅は小林を振り出しに、昭和32年6月苫小牧、昭和47年4月浮島町と日本全国を移動した。昭和60年6月に廃車となった。 |
|
|
【写真1737】 タキ3500形3500 昭和55年12月14日 吉原駅にて P:吉岡心平