吉岡心平のマーク

ホサ8100形8127

私有貨車

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ホラ1形
ホキ1初代形

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特別編263
特別編265

積荷
●構造

入口


 今回取り上げるのは、私有貨車で唯一「ホサ」のホサ8100形だ。戦前ならいざ知らず昭和も50年台の末期に、どうして僅か20トンしか積まないボギー車が誕生したのだろうか?

 ホサ8100形は20トン積石炭専用車で、昭和58年3月にホキ8100形石灰石専用車の形式全車33両を、そのまま専用種別変更したものである。種車は昭和49年7〜10月日車製の38トン積石灰石専用車であった。

 石灰石と石炭の設計比重は、前者1.09、後者0.8で、未改造で使うと荷重は38トンから20トンと激減してしまう。これでは何とも不経済なので、当初は側板と妻板を嵩上げ改造し、30トン積とす

る計画だった。ところが嵩上げすると重心が高くなり、走行性能を確保するには元からのTR41E台車をTR213系台車に交換することが必要とされたからさあ大変、結局そこまでする位なら、無改造のまま20トン積で使用することにしたようである。
 かくして専用種別変更では一切車体に手を付けず、荷重減によるブレーキ倍率の変更も、積空ブレーキのU2切換弁を「手動・空」側に固定することで対応している。

 所有者は三井鉱山KKで、改造直後の常備駅は船尾だったが、間もなく大牟田に異動した。国鉄所有車であるセキ8000形と一緒に、セメント燃料の輸入炭を三池港から金田まで輸送していたが、平成6年1月に33両全車が廃車となった。


無蓋ホッパ車のガイド


【特別編264】020905作成、030506リンク追加、040110R4、050501R4A、070629R4A2。

ホサ8100形8127の写真

【写真1264の1】 ホキ8100形8127 昭和62年5月17日 大牟田駅にて P:吉岡心平

ホキ8100形8127の写真

【写真1264の2】 ホキ8100形8127 昭和58年1月2日 苅田港駅にて P:吉岡心平

ホキ時代の写真。解説にある通り、ホキとホサでは外観は一切変化していない。