吉岡心平のマーク

タキ20000形20001

私有貨車

 形式
索引

タキ19700形
タキ20100形

 番号
解説


タキ20005

 ページ
索引

特別編683
特別編685

●積荷
構造

入口


 タキ20000形は35トン積石油類専用車で、汽車が開発した10系タンク車のキセ付石油類版。日車製のタキ11000形は、平行製作された対抗形式。両者はキセの分だけ軽量化するため、タンク体に高張力鋼を採用した点は良く似ている。

 タキ20001は20000と共に、本形式の第一ロットとして昭和39年7月汽車東京で製作された。川崎製のタキ20002と20003と競作され、実は落成日は後者が一月ほど早い。

 石油類でも寒冷地でのC重油輸送用のため、設計比重は0.88はと大きく、タンク容積は40.4mであった。

 タンク体は耐候性高張力鋼製で、直径は2,200mmと太く、長さは10,830mmであった。タンク内部には加熱管装置、周囲にはグラスウール100mmと薄鋼板からなる保温キセがあり、ドームはタキ10000形と同様に小判形である。
 台枠は10系特有の側梁省略台枠で、寸法は長さ12,000mm、BC間距離8,700mm、ブレーキ装置は手+KD形空気、台車はTR41Cであった。

 所有者は昭和石油KK・常備駅は室蘭であった。昭和44年12月に石油埠頭に移動した。昭和59年8月には日本石油輸送KKに移籍し、昭和61年3月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和39年7月
製造所   汽車東京
設計比重 0.88
タンク容積 40.4m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
●上廻り
タンク材質 耐候性高張力鋼(SPA)
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 2,200mm
タンク長さ 10,830mm
保温装置 グラスウール厚さ100mm
付帯設備 加熱管装置

●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   10系標準形
台枠長さ   12,000mm
BC間距離  8,700mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ20000形20001の写真

【写真1684】 タキ20000形20001 昭和57年7月31日 新苫小牧駅にて P:吉岡心平


【特別編684】060704作成R4A、070101ロット表をロットブック17より移設、070409ロット表を形式総括に移動+R5X、
070918R4A2X、081009R4BY、110131諸元追加+R4B。