吉岡心平のマーク

タキ9650形9663

私有貨車

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タキ9600形
タキ9700形

 番号
ロット表

タキ9650

 ページ
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特別編634
特別編636

●積荷
●構造

入口


 今回はタキ9650形の量産タイプを取り上げる。
 とは言え本形式は99系と35系間のショートリリーフとして登場したので、「量産」とは言え特認で僅か1ロットが製作されただけであった。

 タキ9663は昭和41年9月日車本店製で、8〜9月にかけて9652〜9671の20両製作されたロットの一員である。試作車とは同じ日車製だが、担当工場は東京から名古屋に変わっている。

 タンク体は軽量化のため耐候製高張力鋼(YAWTEN50)を用い、板厚は鏡板8mm・胴板6mmと薄い。タンク寸法は両端直径2,050+中央直径2,500mm・長さ10,500mmで、試作車と同一であった。タンク内部には加熱管・鏡板には

点検口があり、ドームがタキ1500形並に細い点も試作車とそっくりであった。
 台枠は11系に良く似るが全くの別物で、中心を自連高さに接近させたため、上面高さは低くなった。側梁は薄鋼板のプレス成型品で、側梁表面の「強め板」は落成時から設置され、試作車とは形が異なっていた。台枠長さは11,220mm・BC間距離は7,920mmであった。
 ブレーキ装置は手+KD形空気で積空は装備せず、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は犀潟であった。昭和62年3月に名古屋南港駅に移動し、平成9年3月にさらに郡山駅常備となった。本形式で最後の在籍車となって現在に至る。


●関連形式 タキ9550形9551 同一系列のガソリン専用車。


【特別編635】051208作成R4A、071124R4A2、081003R4BY。

タキ9650形9663の写真

【写真1635】 タキ9650形9663 平成7年12月30日 倉敷貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平