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シキ110形110 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
今回は戦時買収で、私鉄の大物車から私有貨車に変身したシキ100形を取り上げる。 シキ110形は35トン積弓形梁式大物車で、昭和19年2月に鶴見臨港鉄道のシキ200形とシキ300形を各一両づつを、国鉄車籍に編入した形式である。 シキ110は昭和12年汽車で、鶴見臨港鉄道シキ200形200として誕生した。一年前に製作された30トン車である同社シキ100形の増備で、荷重を5トン増した点が異なる。 外観・構造は一見すると国鉄シキ40形と似ているが、良く見ると「似て非なる」点が目に付く。 |
一方、問題なのは横梁の数で、シキ40形は4本だが、本車はそれが5本に増えている。低床面長さは4,800mmとシキ40形と同じだが、レール面上高さは645mmと45mm低減された。 落成時の所有者は芝浦製作所KK・常備駅は海芝浦だったが、車籍編入の時点では、東京芝浦電気KKとなっていた。僚車であるシキ111は昭和21年6月に廃車されたが、本車はその後も長く活躍し、昭和57年12月に姿を消した。 |
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【特別編594】050601作成R4A、081230R4BY。 |
【写真1594】 シキ110形110 昭和47年頃 海芝浦駅にて P:吉岡心平