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タ3700形3700 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
タ3700形は11トン積クラフトパルプ廃液専用車で、昭和34年2両がタム900形とタム200形から改造された。種車が異なるため一品一様の趣である。 タ3700は昭和34年1月汽車でタム900形978から改造された。種車は東北振興パルプ向に昭和24年1月に東洋レーヨンが製作した15トン積カセイソーダ液専用の戦災復旧車で、改造の一月前に荒川化学に譲渡された。 改造点の骨子は熱絶縁の追加と荷重変更にあり、タンク容積11.5m3のまま設計比重を1.26から0.98に変更したため、荷重は15トンから11トンに減少した。 |
タンク体は周囲に保温用熱絶縁を新設したが、構造が奇妙で仕様書によれば厚さ60mmのアスベストの上に90mmの発泡スチロールを重ねたとされる。ちなみにタム3900形の熱絶縁は通常50mmだから、本形式の重装備振りが際立つと言うものだ。タンク受台は従来のものを転用したが、熱絶縁の厚さだけ嵩上げ改造を受けている。 所有者は荒川林産化学工業KK・常備駅は磐城西郷であった。その後、常備駅は昭和37年9月に高萩、昭和38年2月に磐城西郷を経て、同年12月に伯耆大山に移動した。松材の減少による品質低下で国産原料は次第に不適となり、昭和40年頃から輸入原料への切替が進んだ。昭和47年12月に廃車となった。 |
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●同一専用種別 タキ8750形8750(特別編314) 昭和42年新潟製で藤本産業KK向。25トン積のボギー車。 タキ11750形11750(第170週) 昭和43年新潟製で藤本産業KK向。35トン積の後継形式。 【特別編593】050531作成R4A、060906本文修正、070910R4A2、081230R4BY。 |
【写真1593】 タ3700形3700 日時場所不明 P:鈴木靖人
【鈴木さんから貴重な写真を提供して頂きました】
追加された保温材が極厚のため、どてらを着たタム900形と言った風体である。