|
タキ8850形8850 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回はスウェイバックしたタンク体で有名だった、タキ8850形の若番車を取り上げよう。 タキ8850形は35トン積ラテックス専用車で、昭和42〜58年に21両が製作された。新製車は昭和42〜49年製の5両だけで、その後の増備はタキ23800形35系タンク車に移行したが、昭和56年以降はタキ1500形の転用改造で賄うことになり、改造後は本形式に編入されたため、再び本形式が増加することになったのである。 タキ8850は、ラテックスで初の35トン車として、昭和42年9月日車支店で3両製作されたうちの第一号車である。 設計比重は0.94と低く、タンク容積は37.2m3と大きい。恐らく他の積荷への転用も考慮したためだろう。 |
タイプのように見えるのは、水平部が1,650mmと短いためだ。寒冷地へ運用するため、タンク周囲には保温用として厚さ100mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセを設けた。このため、タンク直径は1,950mmと細くなり、反面長さは12,940mmと長大となった。余談だか同時期に同一メーカーで作られたタキ8950形とキセの形を比べると、両者では全く異なる点が興味深い。 落成時の所有者は住友ノーガタックKK・常備駅は新居浜であった。昭和48年11月に本来の持ち主である日本石油輸送KKに移籍し、東高島駅常備となったが、昭和50年5月には再び新居浜駅に復帰した。晩年は郡山駅常備となり、平成11年9月に廃車となった。 |
|
【特別編590】050518作成R4A、050706ロット表追加、060820ロット表R2、071124ロット表R3+R4A2、081230 |
【写真1590】 タキ8850形8850 昭和63年3月6日 塩浜操駅にて P:吉岡心平