吉岡心平のマーク

タキ7100二代形7100二代

私有貨車

 形式
索引

タキ7100初代形
タキ7100三代形

 番号
[ロット表]


 ページ
索引

特別編1474
特別編1476

●積荷
●構造

入口


 タキ7100二代形は35トン積セメント専用車として、昭和38年12月に三菱で製作された。メーカーのデモンストレータとして誕生したため一形式一両の珍車である。

 本車は我国で初めて圧送方式の粉体輸送タンク車として試作された車両で、メーカーでは「センタープレスフロータンク車」と称していた。

 タンク体は耐圧に優れた円筒形としたが、後のタキ11500形のような円錐形とはせず緩やかな傾斜部を有する5体構成の異型胴とした。タンク内部にはエアスライドで流動化した積荷をタンク中央に流下するため傾斜板が設置されている。

 荷役方式はエアスライド+圧送方式で、積荷の排出はタンク上部に見える排出管を用い、タンク上部には安全弁を持つ。
 台枠は一見フレームレスだが、実際には耐圧部分を構成するタンク体の中部に台枠が貫通しており、いささか奇妙な構造であった。

 落成時の所有者は野沢石綿セメントKK・常備駅は多賀であった。同社は数少ない三菱製セメント車のユーザーであったが成功作ではなかったようで、僅か2年3ケ月後の昭和41年2月に返却され、三菱商事KK所有・東水島駅常備となった。その後の消息は不明だが、落成から4年余の昭和43年3月に廃車となった。


★形式図 タキ7100二代形(図面編5)


■主要諸元
製造年   昭和37年10月
製造所   三菱
設計比重 1.11
タンク容積 31.5m3
●上廻り
タンク形態 異径胴(F5)形
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板4.5・鏡板6mm
タンク両端直径 2,360mm
タンク中央直径 2,3700mm
タンク長さ 10,000mm
●荷役方式
荷役方式 エアスライド+圧送方式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      10,900mm
BC管距離  7,600mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ7100二代形7100二代の写真

【写真2475】 タキ7100二代形7100二代 P:吉岡心平所蔵


【特別編1475】130101作成R4C。