吉岡心平のマーク

ホキ7200形7200

私有貨車

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ホキ7000形
ホキ7300形

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特別編547
特別編549

積荷
構造

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 今回は、一時期デンカの自社線内専用車との関係が取り沙汰された、ホキ7200形を紹介しよう。

 ホキ7200形は40トン積石灰石専用ホッパ車で、昭和43年1月日立で1ロット5両が製作された。

 本形式の特徴に、総重量55.5トンと制限値である54トンをオーバーしている点がある。これは昭和42年、タキ43000形で導入された特定線区での限定運用を前提とした設計を取り入れたもので、私有貨車では合理的な考え方だったが、その後普及しなかったのは残念なことであった。
 外観・構造を一言で言えば、ホキ2200形の台枠に、国鉄セラを縦に2両分繋いだものを組合わせたように見える。

 車体は全鋼製で、国鉄セキを模倣した側開き車が主流を占める中、あえて底開きとしたのはメーカーである日立の伝統であろうか。
 底戸の開閉機構は国鉄セラと同様で、手動のリンク式であった。
 台枠は枕梁間の中梁を省略したタイプで、セメントタキのように太くしなかったのは流石である。寸法は長さ11,050mm・BC間距離8,250mmで、ブレーキはKSD形積空+手、台車は14トン軸を使用したTR210であった。

 所有者は大阪窯業セメントKK・常備駅は近江長岡で、運用は同駅から枇杷島駅の間でコンクリート用の砕石を輸送していた。晩年は近江長岡駅構内に留置されていたが、平成3年9月に5両一斉に廃車され形式消滅した。


ホキ7200形7200の写真

【写真1548】 ホキ7200形7200 昭和60年5月2日 近江長岡駅にて P:吉岡心平


【特別編548】041206作成R4、050408R4A、071004R4A2、090102R4BY、130507R4C。