吉岡心平のマーク

タ300形302

私有貨車

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タ1形
▼タ350形

 番号
ロット表

タ300

 ページ
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特別編507
特別編509

●積荷
●構造

入口


 客車・電車の写真で有名な故豊永泰太郎さんは、貨車についても貴重な写真を残して下さった。
 今回から数回に渡って珍しい写真を紹介するが、その第一回は運用中のタ300形である。

 タ300形は液化エチレン専用車として、昭和34〜35年に5ロット8両が汽車大阪で製作された。
 本形式は84本のボンベからなる「マルチボンベ」方式が特徴だが、構造の詳細は特別編174で詳しく述べたので、こちらをご覧頂きたい。

 タ302は昭和34年7月製の第2ロット(タ301〜303)の一員であった。

タ300の写真と比較すれば、妻面にある通気用のルーバーが3段増えて8段となった。また扉には「×」形補強が追加されている。
 専用種別名は「液化エチレン」の筈だが、写真では唯の「エチレン」となっている。また本形式の荷重は一両毎に異なっていたが「6.19トン」は本車が唯一であった。

 所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木であった。僅か5年間の命だったため、運用中の写真は極めて珍しい。撮影のタイミングは落成から2年後で、これから3年たった昭和39年6月にタキ32621に改造され姿を消した。


●関連形式 シキ1二代形1二代 2年後に製作されたエチレン積フレキシバン専用大物車。


タ300形302の写真

【写真1508】 タ300形302 昭和36年10月25日 長野駅にて P:豊永泰太郎

【豊永さんの貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編508】040724作成R4、050211R4A、070912R4A2、081220R4BY、100621R4B。