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タキ2600形12633 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
30トン積カセイソーダ液専用車のタキ2600形は、標準化が進む以前の製作で、両数が多い割には「これが標準型」と言えるものがない。その中で今回リクエストされたタキ12633を初めとする日車製・日本曹達所有の車両達は、数が多かっただけに最もこれに近いのかも知れぬ。 タキ12633は31〜34の4両ロットとして、昭和34年11月日車支店で、日本曹達向に製作された。なお落成当時、タキ2600形の40%は同社の所有であった。 普通鋼製のタンク体は内面をゴムライニングされ、直径1,841mm・長さ8,050mmと当時の日車製標準寸法であった。タンク直径が半端だが、うまく丁度良い鏡板があったのだろうか。タン |
ク周囲には厚さ50mmの断熱材とカマボコ形の保温キセがあり、タンク下部には日曹特有の温水加熱管を装備した。具体的にはタンク体外面の全長に亘って箱型の加熱管を設置したもので、写真で車体左端に見える細いパイプがその配管である。なおこのロットから、新製時からタンク手摺が取り付けられた。 所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木であった。村田や岳南富士岡などに出没し、関東のファンには親しまれた車両であった。平成14年7月に廃車となった。 |
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【写真1464の1】 タキ2600形12633 昭和51年9月15日 村田駅にて P:吉岡心平
【写真1464の2】 タキ2600形12623 昭和55年3月8日 名古屋港駅にて P:吉岡心平
タキ12623〜26の4両はタキ12633の5ケ月前に製作された。平成5年9月廃車。