タキ35000形35004 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
タキ35000形は、今更解説する必要がないほど有名な形式だが、今回取り上げたタキ35004は、その中でも「初期形」に属する車両である。 タキ35004は昭和41年11月三菱でタキ35001〜10の一員として製作された。本形式でも、昭和41年末から42年初めにかけて製作された車両は、量産試作車的な色彩が強く、後の量産タイプと細部が異なる・・・ と言うより、これらの使用実績に基づいて細部を改良したのが量産車と言うべきだろう。 |
例えば、本車ではマンホール部が直円筒形だが、タンク内点検の際に作業者が入り難いため、量産車では裾が広がったものに変更された。タンク梯子の形状も、登り難いとクレームがあったようで、量産車では取り付け部が踏板下部に変更されている。ただし遡及改造は行わなかった事を見ると、大きな問題ではなかったようである。 所有者は三菱石油KK・常備駅は扇町であった。その後、目立った異動はなく、平成6年12月に廃車となった。 |
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【写真56】 タキ35000形35004 昭和49年3月30日 塩浜操駅にて P:吉岡心平