吉岡心平のマーク

タキ3700形3738

私有貨車

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タキ3650形
タキ3800形

 番号
[ロット表]

タキ3725
タキ3739

 ページ
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特別編407
特別編409

積荷
●構造

入口


 タキ3700形酢酸・無水酢酸専用車については、すでにタキ3712と3746を紹介したが、今回は日立製の銀キセタイプを紹介する。

 タキ3738は37と共に昭和39年9月日立製で、徳山石化が初めて製作したタキ3700形である。
 基本設計は2ケ月前に昭和電工が製作したタキ3736に準じるが、設計比重は1.03と他車の1.05より僅かに低くなり、タンク容積は0.6m3大きくなった。
 タンク材質は純アルミニウムで、寸法は直径1,890mm×10,940mmと、タキ3736と直径は同じだか長さが200mm長い。タンク受台はアルミ車特有の大型構造で、一両当り8個あった。

 タンク内部にはステンレス鋼管を用いた加熱管装置、周囲には厚さ150mmのグラスウールによる保温キセがある。キセ外被にはアルミ板を使用しており、銀キセの元祖となった。
 荷役装置は空気圧による上入れ上出し方式だが、弁類は重装備の保温箱内に収納されていた。
 台枠は平形で長さは11700mm、台車はTR41Cであった。

 所有者は徳山石油化学KK・常備駅は鹿瀬であった。昭和43年10月に周防富田駅常備に移り、駅名は昭和55年10月に新南陽となった。写真のように宮浦などほ酢酸を輸送していたが、平成2年8月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和39年9月
製造所   日立
設計比重 1.03
タンク容積 29.1m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 純アルミニウム
タンク板厚 胴板13・鏡板16mm
タンク直径 1,890mm
タンク長さ 10,914mm
熱絶縁   厚さ150mmグラスウール
付帯設備 ステンレス鋼製加熱管
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      11,700mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ3700形3738の写真

【写真1408】 タキ3700形3738 昭和57年3月23日 宮浦駅にて P:吉岡心平


【特別編408】030808作成、040327R4、050412R4A、070706R4A2、090212R4BY、110318R4B、130626諸元追加+R4C。