吉岡心平のマーク

タキ35000形35035

私有貨車

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タキ30200形
タキ38000形

 番号
[ロット表]

タキ35028
タキ35068

 ページ
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特別編392
特別編394

●積荷
●構造

入口


 成瀬さんからのリクエストは日本漁網船具のタキ35000形である。同社は、最近のファンには「キグナス」と言った方が解りが良いだろう。

 8年間に1,108両が製作されたタキ35000形の中で、日本漁網船具が所有したのは35035,36,57,58の僅か4両しかない。メーカーは全て富士重で、前2両は昭和42年4月、後2両は昭和42年9月の製作であった。35系としては初期の製作のため、外観・構造は35系タンク車でも片側ブレーキを装備したフェース1に属していた。

 なお富士重製としても35系の初ロットで、35系の初期車は使用実績に基づき中途で設計変更されているが、これらの車両は変更後の設計となっている。

 落成時の所有者は日本漁網船具KK・常備駅は浜川崎で、昭和42年10月に常備駅は末広町に移った。昭和47年2月に社名はキグナス石油KKとなったが、同年3月には日本石油輸送KK・郡山駅所有に移籍したため、キグナス時代は僅か1ケ月しかなかった。平成10年12月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和42年4月
製造所   富士重
設計比重 0.73
タンク容積 47.9m3
タンク形態 異径胴(C3形)ドームレス
●上廻り
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク両端直径 2,050mm
タンク中央直径 2,500mm
タンク長さ 11,520mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   35系標準
台枠長さ   11,820mm
BC間距離  8,820mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR41C形

タキ35000形35035の写真

【写真1393の1】 タキ35000形35035 昭和56年8月16日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

キグナス時代は僅か1ケ月しかなかった。社紋板の取り付けボルトがキグナスの証。

タキ45000形45044の写真

【写真1393の2】 タキ45000形45044 昭和52年12月18日 立川駅にて P:吉岡心平

タキ35035の10ケ後に誕生した兄弟車。こちらは昭和58年までキグナス石油のままで

その後一旦日石輸送に移籍したが、昭和62年再びキグナスに奇跡の復活を遂げている。


【特別編393】030619作成、040527R4、050413R4A、070920R4A2、080504R4BY、130802R4C。