吉岡心平のマーク

タキ18500形18504

私有貨車

 形式
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タキ18400形
タキ18600形

 番号
ロット表

タキ18501

 ページ
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特別編383
特別編385

積荷
●構造

入口


 タキ18500形は既に特別編135で日車製の車両を紹介したが、今回はそれと競作された富士重製を解説する。「メーカーの違いによる外観の相違を熟読吟味して頂きたい」と書いては見たが、両者の外観は全く同一であった・・・
 と、ここで「アレっ」と思った方はなかなか貨車通である。何故なら本形式のプロトタイプとなったタキ7750形では、日車製と富士重製には見間違えようのない大きな相違があったからである。

 タキ18500形は30トン積サラシ液専用車で、昭和45年4〜5月に00〜02が日車支店、03〜05が富士重で製作された。

 メーカー差がなくなった種明かしだが、当時は標準設計の観点から、新形式を起こす場合は最初に製作したメーカー図面が標準となる習わしであった。このため富士重製についても日車の設計に基づいて製作されたと推測される。
 最も特徴的なのは台枠構造だ。富士重製なら通常の平形になる筈なのに、当時日車製が特徴としていた側梁省略台枠を採用した。ちなみに同社製でこの台枠を履いた車両は、極めて稀である。

 所有者は呉羽化学工業KK・常備駅は勿来であった。タキ18502と共に、昭和61年8月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和45年4月
製造所   富士重
設計比重 1.14
タンク容積 26.3m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク内面 厚さ4mmゴムライニング
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 9,450mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      10,300mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ18500形18504の写真

【写真1384の1】 タキ18500形18504 昭和45年6月7日 富士川駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】

タキ7750形17798の写真

【写真1384の2】 タキ7750形17798 昭和53年1月2日 越中島駅にて P:堀井純一

タキ18504と全く同じ日に車籍編入されたタキ7750形。こちらが本来の富士重プラクティス。


【特別編384】030524作成、030717リンク変更、031218リンク追加+R4、050425R4A、070402リンク変更、
070921R4A2、081231R4BY、131009R4C。