吉岡心平のマーク

タキ11350形11366

私有貨車

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タキ11300形
タキ11450形

 番号
ロット表

タキ11350
タキ11371

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特別編321
特別編323

積荷
●構造

入口


 今回のリクエストでは、タキ11350形の改造車グループを取り上げる。

 タキ11350形で最初の10両は、昭和56年5月に川崎で新製された。続く昭和58年の増備では、当時余剰化していたタキ11500形セメント専用車を転用改造して賄うことにした。こうして誕生したタキ11360〜69の10両は、すべて宇部興産KK所有のタキ11500形を種車とすることになった。

 タキ11366は昭和58年11月日車でタキ11551から改造された。種車は昭和45年7月富士車両製で、写真2の通り宇部のタキ11500形では標準タイプである。設計比重1.1・タンク容積36.4mはサイズ的には中程度で、外観・構造はタキ11500形でも大人しいものの一つであった。

 改造は小規模で、車体・台枠は種車のものをそのまま使用し、積荷に合わせて積込口や吐出口など、荷役設備の一部を変更した程度であった。
 耐候性高張力鋼製のF3形異径胴タンク体は、両端直径2,050mm・長さ9,420mmである。
 台枠は粉体タンク車特有の中梁省略形で、長さは10,300mm・BC間距離は7,000mmであった。台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は日本カーバイト工業KK・常備駅は魚津であった。新製車と混用されていたが、ヤード系輸送の終焉と共に廃車は早く、60〜65の6両は昭和62年9月に姿を消した。写真のタキ11366を含む残り4両は、平成元年8月に一旦日本陸運産業KK・村田駅常備に異動したが、4ケ月後の同年12月に廃車となり、姿を消した。


■主要諸元
改造年   昭和58年11月
改造所   日車
設計比重 0.9
タンク容積 34.4m3
●上廻り
タンク形態 異径胴(S1)形
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板・鏡板4.5mm
タンク両端直径 2,050mm
タンク長さ 9,420mm

●荷役方式
荷役方式 エアスライド式
●下廻り
台枠形式   中梁省略形
長さ      10,300mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD254−305形
台車      TR41C形

タキ11350形11366の写真

【写真1322の1】 タキ11350形11366 昭和63年1月17日 村田駅にて P:吉岡心平

タキ11500形11551の写真

【写真1322の2】 タキ11500形11551 昭和58年5月1日 小名浜埠頭駅にて P:吉岡心平


【特別編322】021213作成、021216写真1322の2追加、040201R4、040806リンク変更、050515R4A、070704R4A2、060622R4BY、130326R4C。