タム5600形5601 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲タム5600 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タム5600形は、既にトップナンバーを紹介したが、今回は残るタム5601を取上げる。 タム5601は昭和35年12月日車支店で、タム200形278から改造された。種車となったタム278は、記録では昭和25年3月新潟でタム500形551の戦災復旧車とされている。ところがタム551のタンク体は、タム3201に使われたと推定されるので、台枠を使ったことになるのだが・・・ 改造では、タム278時代のタンク体を廃棄し、タム5600に準じたタンク体を新製・搭載した。タンク内面は腐食防止のため鉛ホモゲン処理が施されている。なおタンク受台は、一見すると戦中期のタム100形のものと良く似ているが、実際には日車プロパーのもので、他にも同時代のタム200形・タム3500形などに採用例がある。 |
さて問題の台枠だが、写真から見る限りタム500形のものとは思えない。写真から判断する限り、戦前製タム200形と同一のものに見える。寸法的にも、全長6,550mm・軸距3,650mmと推定するのが正当なようだ。なおタム5600はヨンサントウで廃車となったが、こちらは無事2段リンク化されている。 タム278として落成した際の所有者は日本陸運産業KK・浜安善駅常備で、昭和25年10月に興国人絹パルプKKに移籍し、八代駅常備となった。昭和35年9月に日本曹達KKに異動したが、僅か3ケ月後にタム5601に改造されたので、初めから改造前提で引き取ったようだ。改造後の常備駅は二本木で、晩年は鉛ライニングを活用してタム3505、タキ7601などと共に希硫酸輸送に使用されていたが、昭和53年6月に廃車となった。 |
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【特別編321】021211作成、040201R4、050315リンク変更、070704R4A2、090621R4BY。 |
【写真1321】 タム5600形5601 昭和52年8月20日 二本木駅にて P:吉岡心平