吉岡心平のマーク

ホキ4200形14220

私有貨車

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ホキ4100ニ代形
▼ホキ4300形

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ロット表

ホキ14200

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特別編312
特別編314

●積荷
構造

入口


 ホキ4200形と言えば、青梅線の石灰石列車を思い出すが、九州は筑豊にも仲間がいたことは、あまり知られていないようだ。

 ホキ4200形は30トン積石灰石専用ホッパ車で、4200〜99,14200〜27の128両が昭和 34〜42年に製作された。このうち14210以降の18両が今回取り上げる「九州のホキ4200形」である。

 ホキ14220は14210〜27からなる18両ロットの一員として、昭和42年2月に川崎で製作された。なお落成時の鉄道公報では番号がホキ14209〜26となっており、現在の番号となったのは昭和44年頃以降である。単なる事務上の間違いなのか、はたまた一時期は二車現存だったのか・・・ 謎は尽きない。

閑話休題、車体構造は青梅線配属のホキ4200形と同一だが、社紋板の形や位置などで受ける印象は大分異なる。なお製造時期が新しかったため、空気ブレーキ装置にはKSD形積空ブレーキが採用された。

 落成時の所有者は麻生セメントKK・常備駅は船尾であった。車両限界の制約からホキとせざるを得なかった青梅地区と異なり、単純に国鉄セキの増備として製作され、初めからセキと混用されていた。その後、昭和49年5月に社名は三井鉱山KKとなり、昭和58年11月に廃車となった。
 なお晩年は本形式も、ホキ8100形に倣って石炭専用車への改造が検討された。荷重の点からボギー車のホラ誕生かと期待されたが、費用対効果の点で中止されたのは、なんとも惜しまれる出来事であった。


【特別編313】021127作成、021216写真1313の2追加、030323リンク追加、030506リンク変更、040228R4、
050501R4A、050720リンク追加、070530リンク変更、071027R4A2、090605R4BY。

ホキ4200形14220の写真

【写真1313の1】 ホキ4200形14220 昭和57年5月2日 苅田港駅にて P:吉岡心平

ホキ4200形14225の写真

【写真1313の2】 ホキ4200形14225 昭和45年8月 後藤寺駅にて P:吉岡心平

車体のウエザリングに注目。船尾の石灰石は、白というより黄土色に近かった。