吉岡心平のマーク

タキ7600形7601

私有貨車

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タキ7500形
タキ7650形

 番号
ロット表

タキ7600

 ページ
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特別編288
特別編290

積荷
●構造

入口


 タキ7600形は1形式2両の25トン積希硫酸専用車で、全て他形式からの改造車である。トップナンバーは特別編8で紹介したが、今回は形態の全く異なる7601を取り上げよう。

 タキ7601は昭和44年7月日車支店でタム2300形2337から改造された。種車は昭和29年4月三菱製の15トン積液化塩素タンク車で、所有者は落成時の中外貿易KKから昭和44年1月に日本曹達KKに移った。高圧ガスタンク車は、製造から15年で廃車される例が多いが、本車の場合はその台枠に目を着け、転用したことになる。

 改造では、種車のタンク体は廃棄し、ドームレスのゴムライニングタンク体を新製した。

 設計比重は1.6で、タンク容積は16.1mである。材質は普通鋼で、ライニング厚さは3mmであった。タンク直径は1,550mm・長さは8,660mmと、台枠に合わせたためか細くて長い。
 荷役装置は上入れ上出し方式で、液入・液出管、空気管はタンク上部にある。
 台枠以下は種車のものをそのまま流用し、長さは9,500mm・BC間距離は6,200mm、台車も種車時代のTR41Bのままであった。

 所有者は日本曹達KK、常備駅は二本木であった。タム3505と共に、二本木の側線で昼寝をしていることが多かったようで、昨今のように工場間で廃酸輸送に使われていたのだろうか。平成4年8月に廃車となった。


タキ7600形7601の写真

【写真1289】 タキ7600形7601 昭和52年8月16日 二本木駅にて P:吉岡心平


【特別編289】021016作成、050412R4A、070607R4A2、090108R4BY、130824R4C。