吉岡心平のマーク

テキ200形206

私有貨車

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テキ1二代形

 番号
[ロット表]


テキ210

 ページ
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特別編251
特別編253

●積荷
●構造

入口


 テキ200形はテキ1二代形に続く私有鉄製有蓋車である。

 テキ200形は31トン積袋詰セメント専用車で、昭和41年6月と昭和43年4月に10両づつ、計20両が日車支店で製作された。鉄製有蓋車の私有貨車としてはテキ1二代形に次ぐ2形式目で、例によって用途と運用区間が限定されている。

 外観と構造は、昭和33〜34年に秩父鉄道向に日車が製作した秩父テキ50形、同テキ100形に酷似し、荷重31トンもテキ100形のそれを踏襲した。なお、秩父テキ50・100両形式は国鉄線への連絡直通承認を得ており、その増備であるテキ200形が、なぜ私鉄貨車でなく私有貨車となったのかは、今後解明を要する課題である。

 車体はこれらと同じく側総開きで、ドアのコルゲーションも日車テキに独特の狭ピッチのものを用いている。但しテキ100形の側扉が6分割なのに対し、本形式ではワキ5000形などと同様の4分割となった。なお、テキ50・100両形式で屋根上にあったアメリカ形貨車風の歩み板は、本形式では廃止されている。
 台枠は魚腹型で、ブレーキ装置は209までは片側、210以降は両側である。台車はどちらもTR41Cだ。

 所有者は秩父セメントKKで、常備駅は200〜205と210以降は籠原、写真の206を含む残り4両が武州原谷だったが、昭和46年2月に全車武州原谷駅常備となった。テキ203は昭和61年5月、残る19両は昭和63年6月に廃車となった。


●同一専用種別 テキ1二代形20    住友セメントKK所有の袋詰セメント輸送車。

           秩父テキ100形105 昭和34年6月日車支店製で、テキ200形の先祖。

           西武テキ401形406 三菱鉱業セメントKK所有の袋詰セメント輸送車。


テキ200形206の写真

【写真1252の1】 テキ200形206 昭和60年2月16日 越谷貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

テキ200形206の写真

【写真1252の2】 テキ200形200 P:吉岡心平所蔵

落成時の写真で、番号部の標記板が小さい。専用種別標記が不要な私鉄貨車と間違えたためのようだ。


【特別編252】020813作成、040713R4、050413R4A、060606R4A2、070831本文修正、080627R4BY、130829R4C。