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タキ3500形3535

私有貨車

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タキ3000形
タキ3600形

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解説

タキ3530
タキ3554

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特別編231
特別編233

●積荷
●構造

入口


 今回のリクエストは、協和醗酵が所有したタキ3500形だ。

 私有貨車の所有者はさまざまだが、アルコールのように寡占の著しい積荷も珍しい、例えばタキ3500形30トン車は昭和29〜39年に179両が製作されたが、このうち178両までは内外輸送KKの所有で、その他が所有したのはタキ3535が唯一の存在である。

 タキ3535は昭和34年10月に富士重で製作された。外観・構造は特記すべき項目はなく、設計比重は0.8で、タンク寸法は直径2,050mmX長

さ11,880mmと、タキ3500形の初期製作グループとしては標準的な数字である。
 台枠は通常の平台枠で、長さ12,800mm、BC間距離は9,500mmである。台車は通常のTR41Cであった。

 所有者は協和醗酵工業KK・常備駅は三田尻であった。駅名は昭和37年11月、防府に変更されている。内外輸送KK所有のタキ3500形には、同駅常備車が60両以上あり、敢えて自社保有車を製作するにはそれなりの理由があったものと思われるが、晩年はこれらと混用されていた。昭和62年5月に廃車となった。


【特別編232】020709作成、040718R4、050413R4A、070627R4A2、070706リンク変更、081119R4BY。

タキ3500形3535の写真

【写真1232】 タキ3500形3535 昭和50年3月1日 防府駅にて P:吉岡心平