吉岡心平のマーク

タキ650形650

私有貨車

 形式
索引

タキ600形
タキ700形

 番号
ロット表


タキ651

 ページ
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特別編193
特別編195

積荷
●構造

入口


 タキ650形は、以前どなたかにリクエスト頂いたが、写真が見当たらず没となっていた。その後、ようやく古い写真を探し出したので紹介しよう。

 タキ650形は35トン積プロピレンダイクロライド専用車で、昭和39年10月三菱で製作された。一形式2ロットだが、タキ651は昭和50年製で外観は全く異なる。積荷は塩素化有機化合物で、設計比重は1.16と大きい。用途は判らないが、何らかの合成中間体として使用するのだろうか。
 外観・構造はタキ3000形を短縮したような作りで、タンク材質は普通鋼、直径は2,050mm・長さは9,550mmであった。

 なお私有貨車形式図集に掲載されている図面は現車と異なり、タンク直径が1,900mmで描かれている。
 荷役装置は上入れ下出し方式で、積込みはマンホールからではなく専用の液入管が用意されていた。写真で、ドーム手前側に見えるのは吐出弁操作レバーで、その左で手摺に隠れているのは荷降し用の通気弁である。

 落成時の所有者は徳山曹達KK・常備駅は周防富田であった。所有者は昭和40年4月に周南石油化学KKに異動し、写真のように渋川に運用されていたが、昭和53年10月に廃車となった。


【特別編194】020427作成、020430誤記訂正、020608リンク追加、031227R4、050315リンク変更+R4A、

050701ロット表追加、060820ロット表R2、071127R4A2、080428ロット表R3、090302R4BY。


タキ650形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
650 S3910 三菱 周南石油化学KK
651 S5005 三菱 周南石油化学KK

タキ650形650の写真

【写真1194】 タキ650形650 昭和48年11月21日 渋川駅にて P:吉岡心平