吉岡心平のマーク

タキ50000形50003

私有貨車

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タキ46000形
タキ55000形

 番号
[ロット表]

タキ50001
タキ50022

 ページ
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特別編163
特別編165

●積荷
●構造

入口


 四條さんから、タキ50000形4本バンド車のリクエストを頂戴した。メールには「プロトタイプを探そうと蔵書を漁ってみても、このタイプは見つかりません」とある。

 タキ50000形50トン積ガソリン専用車は、昭和35〜40年に90両が製作された。タキ55000形石油類専用車と共に50系を構成する。F5sタイプ魚腹型異径胴を用いた巨体に3軸ボギー台車、積空ブレーキ、油圧緩衝器などを初採用し、荷重も一挙に50トン積へと飛躍した同形式の登場は、タンク車にもいよいよ新時代が到来したことを予感させたものだ。

 タキ50003は、第二ロットの50002〜04に属し、昭和35年8月日車本店で製作された。元々タ

キ50000形は、日車本店が独自に設計したものだったが、登場後に国鉄主導の元で、他社の意見を取り入れて標準化が行われた。
 さて、ご指摘の4本帯金はタキ50000〜04だけに見られる特徴である。この5両は同形式では最初期のタイプで、タンク受台が8個あり、ブレーキ装置は車体前後に2組装備されていた。写真からも両端デッキにそれぞれ縦型の手ブレーキがあり、積空ブレーキシリンダも、前後に2セット装備されているのが見て取れる。

 落成時の所有者はシェル石油KK・常備駅は塩浜であった。昭和45年2月、常備駅は苫小牧港開発の末端駅であった石油埠頭に異動した。その後、道内の石油輸送、例えば東札幌駅などに運用されていたが、昭和57年8月に廃車となった。


タキ50000形50003の写真

【写真1164】 タキ50000形50003 昭和56年7月31日 新苫小牧駅にて P:吉岡心平


【特別編164】020208作成、040117R4、050109R4A、070901R4A2、090610R4BY、100310R4B。