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タサ5200形5204 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲タサ5201 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
その昔、模型の世界では「ムキ」なる珍車両が流行した。走行性能を向上させるため、2軸車に台車を付けてボギー車にしたものだが、実物界の寸詰まり車両は、走行性能が劣るため問題になったのは、何とも皮肉なものである。 タサ5200形は20トン積酢酸専用車で、昭和35〜40年に5両が日立・富士重で製作された。このうちタサ5202以降は、電気化学所有の酢酸タンク車で、タムからタキへかけての通過点として製作されたものであり、タサとして正当なレゾン・デートルを有していたと評すべきだろう。 |
タサ5204は昭和40年12月富士重製。同時に本車を延伸した30トン車であるタキ3700形3743も製作されている。いかにも寸詰まりで重心の高そうな外観だが、予想は的中し、常磐線馬橋駅構内で競合脱線事故を起こした。不幸中の幸いだったのは被害が軽微だったことで、その後無事復活している。 所有者は電気化学工業KK・常備駅は青海で、昭和44年8月から昭和56年12月の間は玉前駅常備であった。本形式の中では最後まで残ったが、昭和60年8月に廃車となり、形式消滅した。 |
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【写真1125の1】 タサ5200形5204 昭和49年4月20日 村田駅にて P:吉岡心平
【写真1125の2】 タサ5200形5204 昭和49年4月20日 村田駅にて P:吉岡心平