吉岡心平のマーク

タム3500形3503

私有貨車

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タム3450形
タム3700形

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ロット表

タム3501

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特別編122
特別編124

積荷
●構造

入口


 希硫酸タンク車は弊ウエブサイトでも数形式を取り上げたが、今回は15トン積のタムを紹介する。

 タム3500形は15トン積希硫酸専用タンク車。昭和26〜29年に6両が日車支店・同本店、そして造機で製作された。希硫酸は歴史の古い積荷だが、意外なことにタムは戦後になってからの登場である。実は半年前に30トン積のタキ1700形が落成しており、本形式は最初から小口向けとして製作されたようだ。

 タム3503はその第二ロットとして、昭和27年11月に日車本店で製作された。僚車には3504

がある。なお日車本店ではタキ1707〜10を同時に製作している。

 外観・構造は同社製のタム5000形と良く似ているが、タンク体は一回り細くなっている。タンク内面は鉛貼りとなっているため、自重は11トンと大きく、また「突放禁止」の扱いだ。荷役用のS字管を台枠から離したのは、腐食防止のためだろうか。

 所有者は東邦亜鉛KK・常備駅は安中であった。晩年はあまり使用されなかったらしく、昭和41年4月にタンク体を取り替え、15トン積濃硫酸専用車のタム400形10406に改造されている。


【特別編123】011110作成、020824リンク追加、030124リンク変更、040201R4、040728リンク追加、050418
R4A、070825R4A2、090509R4BY。

タム3500形3503の写真

【写真1123】 タム3500形3503 P:吉岡心平所蔵