吉岡心平のマーク

タサ6100形6101

私有貨車

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タサ6000形
タサ6500形

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ロット表


 ページ
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特別編119
特別編121

積荷
●構造

入口


 塩素系炭化水素ほど毀誉褒貶の激しい化成品はないだろう。ガソリンに代わる不燃性溶剤としてもてはやされたが、その後身体に及ぼす悪影響が表面化し、果ては「地球の敵ナンバーワン」として止めを刺された格好である。

 タサ6100形は20トン積塩化メチレン専用車で、昭和45〜49年にかけて4両が日立・富士重で製作された。積荷はもともと安定だが、水分があると分解して微量ながら塩酸を生じる性質があり、貨車設計は空気中の湿気との戦いであった。

だ。吸湿を嫌う積荷は、地上側で乾燥空気ないし窒素ガスを用意するのが本筋だが、本形式の荷卸しは駅頭でローリーに積替えたため、貨車自身に自空気を乾燥するための装置を搭載した。タンク上部に見える円筒形のものが吸湿筒で、中にはシリカゲル等の吸湿剤が入っている。2本あるのは、乾燥剤の再生時に切り替えて使うためだ。

 なお積荷は全く異なるが、タム9500形とは同一メーカーでほぼ同時期に製作されたため、外観上の類似点か多々見られる。


●関連形式 タム9500形9500 S4603日立製で、同時期製でスタイルの酷似した形式の例。


タサ6100形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
6100,6101 S4502 日立 信越化学工業KK
6102 S4709 日立 信越化学工業KK
6103 S4905 富士重 信越化学工業KK

タサ6100形6101の写真

【写真1120】 タサ6100形6101 昭和56年12月27日 安治川口駅にて P:吉岡心平


【特別編120】011101作成、020505誤記訂正、021010リンク追加、040112R4、040123ロット表追加、050315
リンク変更、050407R4A、060824ロット表R2、070701R4A2、070808ロット表R3、080609R4BY、100901
R4B。