吉岡心平のマーク

タキ9400形9400

私有貨車

 形式
索引

タキ9350形
タキ9450形

 番号
ロット表


タキ9401

 ページ
索引

第66週
第68週

●積荷
●構造

入口


 タキ9400形は私有貨車セミナー第101回(RM220号)のラテックス特集で取り上げたが、ここではCD−ROM第11巻に収録した、加熱管周りが良く判る写真をご紹介しよう。

 タキ9400形は30トン積の脂肪酸専用車で、昭和37〜41年にかけて3両3ロットが富士重・汽車で製作された。

 タキ9400は、そのトップとして昭和37年4月富士重で製作された。直円筒ドーム付のタンク体は積荷の純度保持のためステンレス鋼製で、タンク周囲には保温用のグラスウール断熱材、タンク内部には加熱管装置を装備していた。トップナンバーは他車より断熱材厚さが薄かったため、見た目はスリムであった。

 写真で手前側の鏡板に見えるのが加熱管で、上が入口・下が出口である。両者の位置が離れている事は、放熱面積が広く大容量のものであることを示している。本車の特徴としてタンク受台に独特の補強板を持つことがあり、写真で受台が裾広がりに見えるのがその部分だ。後天的改造かと思ったら、図面では最初から設けられていたようだ。

 所有者は花王石鹸KK・常備駅は酒田港である。常備駅は昭和44年5月に末広町に移ったが、昭和48年12月に酒田港に戻された。昭和55年8月には日本石油輸送KKに売却され、常備駅は便宜配置である南港となった。駅名は昭和58年11月には名古屋南港に改称されている。晩年は日本ゼオンのラテックス輸送に活躍し、平成9年6月に廃車となった。


タキ9400形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
9400 S3704 富士重 花王石鹸KK
9401 S4108 富士重 花王石鹸KK
9402 S4108 汽車東京 花王石鹸KK

タキ9400形9400の写真

【写真67】 タキ9400形9400 昭和49年6月 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第11巻に「P00616」として収録されています。


【第67週】011209作成、040207R4、040509ロット表追加、050413R4A、060826ロット表R2、070903ロット表R3+R4A2、080506R4BY、130815R4C。