吉岡心平のマーク

タサ4500形4503

私有貨車

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タサ4400形
タサ4600形

 番号
解説

タサ4502
タサ4506

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特別編5
特別編7

積荷
●構造

入口


 特別編6も佐竹さんのリクエストで、「西大垣」にまつわる貨車を紹介する。
 「タサ」と言う言葉から連想されるイメージのひとつに「中途半端」がある。2軸で15トン積めるものを4軸にすれば30トン積めるのが道理で、折角のボギー車に20トンしか積まないのは何だか勿体無い。ところが世の中には道理が引っ込む事もあるのだから面白い。

 タサ4500形は20トン積の酢酸ビニル専用車で、昭和32〜39年に10両が日立・三菱・富士重で製作された。

 タサ4503は昭和34年11月三菱製で、タサ4500形で唯一の三菱製である。

 タンク材質は積荷の純度保持のためステンレス鋼で、周囲には保冷用のキセがある。外観はタキ2600形苛性ソーダ液専用車に酷似するが、タンク体は僅かに細い。支柱の少ないタンク手摺が目を引くが、当時の三菱製タンク車の特徴である。
 荷役装置は上入れ上出し方式で、空気管と液出管はS字管により車側に導かれていた。
 台枠は一般的な平台枠で、台車はTR41Cから、第一次台車改造によりTR41Dとなった。

 落成時の所有者は日本合成化学工業KK・常備駅は西大垣であった。常備駅は昭和41年11月に宇土、昭和48年頃に東水島にそれぞれ異動した。晩年はベンチウオーマーとなることが多かったようで、昭和57年8月に廃車となっている。


【特別編6】001224作成、021012本文修正、021022リンク追加、040203R4、050414R4A、060302ロット表
追加、060712ロット表R2、061205ロット表を特別編726に移動、070915R4A2、090420R4BY。

タサ4500形4503の写真

【写真1006】 タサ4500形4503 昭和54年1月14日 塩浜駅にて P:吉岡心平