吉岡心平のマーク

タム100二代形1144

私有貨車

 形式
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▲タム100初代形
タム200形

 番号
[ロット表]

タム1122
タム1180

 ページ
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第495週
第497週

積荷
●構造

入口


 タム1144は昭和18年8月若松車両で、1144〜1152の9両ロットとして製作された。

 戦中製のタム100形は戦争遂行の国策に沿った増備が産業設備営団により行なわれた。このためメーカーも特殊で、大半は日立製だが、昭和18年製の一部は若松車両と楠木機械に割り当てられた。共に私有貨車では初作品だが、アルミ製化学プラントの製造実績を買われたものと思われる。
 戦時設計のため構造・寸法は日立製と同じ筈だが、若松製の台枠端梁は日立が形押物を用いたのとは異なり既製のチャンネル材で、組立も鋲接主体と一昔前のタンク車に似た作りであった。

 本形式には戦後三菱重工でタンク体新製を含む大規模な更新改造を受けた車両が多いが、本車もその一つで、このため上廻りは外観・構造が一変した。一口に三菱更新車と言っても改造時期と種車でさまざまな形態があるが、本車はタンク帯金が内側受台にある初期の更新で、リベットだらけの台枠端梁にメーカーの面影を留めていた。

 落成時の所有者は産業設備営団(日本化成工業KK借受)・常備駅は黒崎であった。昭和27年2月に三菱化成工業KK所有となり、昭和49年4月〜昭和50年7月の間は日本化成KK所有・宮下駅常備であった。その後は三菱黒崎に戻り、昭和63年5月の社名変更の直後に廃車となった。


タム100二代形1144の写真

【写真496】 タム100形1144 昭和52年8月3日 黒崎駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第36巻に「P02115」として収録されています。


【第496週】100228作成R4B、130703R4C。