吉岡心平のマーク

タキ1500形21538

私有貨車

 形式
索引

▲タキ1450形
タキ1600初代形

 番号
[ロット表]

タキ21520
タキ21580

 ページ
索引

第342週
第344週

積荷
●構造

入口


 タキ3000形が主流だった時代、対応する石油類専用車には2つの流れがあり、一つは荷重を同じ30トンとしたタキ2100形で、他は車体サイズが近い35トン車タキ1500形であった。日石と出光はタキ2100形を好んだが、出光は2ロット15両のタキ1500形を所有していた。但し昭和40年代前半に所有者が変ったため、知る人は少ない。

 タキ21538は昭和38年4月汽車東京製で、タキ21534〜21543の10両ロットに属する。

 設計比重は0.87・タンク容積は40.2mで、本形式中では低い方である。

 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板8mm・鏡板12mmと軽量化のため胴板はタキ3000形より薄く、タンク寸法は直径2,050mm・長さ12,646mmで、内部に蒸気加熱管を装備していた。
 台枠は平形で長さ13,500mm・BC間距離は10,200mmで、ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は出光興産KK・常備駅は浜川崎から駅の新設により昭和39年3月に水江町となった。昭和40年8月に前川に移動したが、昭和42年12月に日本陸運産業KK・末広町駅常備となった。昭和58年度に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和38年9月
製造所   汽車東京
設計比重 0.87
タンク容積 40.2m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 12,670mm
タンク設備 蒸気加熱管
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      13,500mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ1500形21538の写真

【写真343】 タキ1500形21538 昭和49年9月29日 伏木駅にて P:吉岡心平

丸い社紋板が「元は出光」の証である。

この写真は吉岡写真CD−ROM第18巻に「P01047」として収録されています。


【第343週】070325作成R4A、070715R4A2、081124R4BY、111009R4C、131020諸元追加。