吉岡心平のマーク

タキ8700形8726

私有貨車

 形式
索引

タキ8650形
タキ8750形

 番号
解説

タキ8715

 ページ
索引

第330週
第332週

積荷
●構造

入口


 低沸点・低比重の有機薬品は、キセ付で大型のタンク体を持つものが多い。これらは在来構造では35トン積が困難で、35系タンク車の構造を応用することで初めてこれをクリヤした。タキ8700形30トン積酢酸ビニル専用車の場合も、後継はキセ付35系のタキ16200形となったが、今回紹介するのは、その狭間に位置したロットである。

 タキ8726は本形式のラストナンバーで、昭和44年3月日立製である。タキ8722〜8726の5両ロットとして製作された。

 設計比重は0.917・タンク容積は32.7mであった。

 タンク体はステンレス鋼製で板厚は胴板6mm・鏡板8mm、寸法は直径1,900mm・長さ11,860mmで、これらの値は前作の富士重製と全く同一であった。周囲には厚さ100mmのウレタン断熱材と薄鋼板製の保冷キセを持ち、ドーム頂部の皿型カバーが特徴的である。タンク受台は押え金方式を採用した。
 台枠は標準的な平形で、長さ12,400mm・BC間距離9,100mm、ブレーキはKD254形空気+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は犀潟であった。昭和62年3月に名古屋南港に移動し、平成3年6月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和44年2月
製造所   日立
設計比重  0.917
タンク容積 32.7m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6mm・鏡板8mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ  11,860mm
熱絶縁   ウレタン厚さ100mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      12,400mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ8700形8726の写真

【写真331】 タキ8700形8726 昭和51年4月18日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第39巻に「P02297」として収録されています。


【第331週】061231作成R4A、070601R4A2、081026R4BY、100601諸元追加+R4B、131122R4C。