吉岡心平のマーク

タキ22900形22902

私有貨車

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タキ22800形
タキ23500形

 番号
ロット表


タキ22907

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第282週
第284週

●積荷
●構造

入口


 タキ22900形は35トン積青化ソーダ液専用車で、昭和47〜55年に31両が製作された。メーカーは全て日車であった。
 従来より青化ソーダ液はカセイソーダ液専用車を用いて輸送されてきたが、初の専用車として作られたのが本形式で、配管・弁類の保護を強化した点が特色である。

 タキ22902は本形式の第一ロットとして昭和47年7月日車で製作された5両に属する。

 設計比重は1.17・タンク容積は29.2mで、カセイソーダ液よりかなり低比重である。
 タンク体は耐候性高張力鋼製で、板厚は胴板6mm・鏡板8mmと標準的であった。タンク内面は厚さ3mmのゴムでライニングされ、寸法は両端

直径1,950mm・長さ10,620mm、周囲には厚さ50mmのグラスウールと薄鋼板からなる保温キセを有していた。これらの諸元から、当時製作されていたタキ7750形カセイソーダ液専用車のタンク長さを伸ばしたものと言う事ができよう。
 荷役装置は空気圧による上入れ上出し方式だが、毒性の高い積荷のため、マンホールと弁類は円筒形のプロテクタに収納され、S字管のみが露出していた。
 台枠は通常の平形で、長さは11,300mm・BC間距離は8,800mmであった。ブレーキ装置はKSD形積空+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木であった。最近この積荷は、私有コンテナへの移行が進んでおり、今後は余断を許さない。


■主要諸元
製造年   昭和47年7月
製造所   日車
設計比重 1.17
タンク容積  29.9m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス

●上廻り
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク内面 厚さ3mmゴムライニング
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 10,620mm
断熱材   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式  上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   11,300mm
BC間距離  8,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C形

タキ22900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
22900〜22904 S4707 日車 日本曹達KK
22905〜22908 S4805 日車 日本曹達KK
22909〜22926 S4903〜4904 日車 日本曹達KK
22927 S5511 日車 日本曹達KK
22928〜22930 H0406 日車 東海電化工業KK

タキ22900形22902の写真

【写真283】 タキ22900形22902 昭和51年7月26日 二本木駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第14巻に「P00834」として収録されています。


【第283週】060129作成R4A、070914R4A2、090210R4BY、100809諸元・ロット表R3追加+R4B。