タム100二代形112二代 |
私有貨車 |
形式 |
▲タム100初代形 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回は敗戦により、第二の人生を歩まざるを得なかった軍所有の私有貨車を取り上げる。 タム112二代は昭和25年9月に忽然と姿を現した15トン積濃硝酸専用タンク車である。本車は軍所有の私有貨車が、敗戦による進駐軍の接収を経て、大蔵省から払下げられたものを再び私有貨車にしたものと思われる。 タンク体は純アルミニウム製だが、時代が時代だけに純度は低く、現行規格ではA1050である。 |
戦中製のタム100形は丸味を帯びた鏡板の長いタンク体と、軸距の倍ある長大な台枠の組合せが特徴だが、実はこれらは本車を初めとする戦前の大阪製タム100形のそれを引き継いだもので、両者は酷似していた。但しタンク受台は幅広のもの2個で、日立製が幅の狭いもの4個なのと比べれば識別は容易である。 初代落成時の所有者は海軍火薬支廠・常備駅は大河原で、防諜のため社紋は標記せず、社名も「カイカシ」と秘匿名が小文字で標記されたたけである。その後、昭和17年10月に第一海軍火薬廠と変わった。 |
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【写真274】 タム100二代形112二代 昭和49年4月18日 越中島駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第3巻に「P00150」として収録されています。