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タム200形2204

私有貨車

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タム100二代形
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タム2200

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第266週
第268週

積荷
●構造

入口


 今月は、タム200形15トン積二硫化炭素専用車の最終形態を紹介しよう。

 タム2204は昭和32年6月造機製で、2204〜07の3両ロットで製作された。化成品では歴史の古い二硫化炭素も、いよいよ30トン車が主流となる時期で、この2ケ月後に同社が製作した同系車タム2207が、最後の新製車となっている。

 外観・構造面では昭和29年造機製のタム295,296をマイナーチェンジしたもので、設計比重は1.22・タンク容積は12.3mであった。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,600

mm・長さ6,500mmであった。周囲には保冷用のキセを装備していた。タンク受台は造機DNAを受け継いだ小型のものである。
 台枠は平形で、側梁に180mmチャンネルを用いた頑丈なものである。長さは7,350mm・軸距4,200mmと大型で、走り装置は落成時から2段リンク式であった。

 落成時の所有者は東洋硫黄工業KK・常備駅は五分市であった。昭和35年3月、社名は東洋化成工業KKに変わった。常備駅は昭和56年3月に飾磨港、昭和58年9月には安治川口と移動し、昭和60年9月に廃車となった。


タム200形2204の写真

【写真267】 タム200形2204 昭和50年7月26日 宇治駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第2巻に「P00070」として収録されています。


【第267週】051009作成R4A、070801R4A2、090408R4BY、130731R4C。