吉岡心平のマーク

タキ1500形15263

私有貨車

 形式
索引

▲タキ1450形
タキ1600初代形

 番号
[ロット表]

タキ15247
タキ15268

 ページ
索引

第256週
第258週

積荷
●構造

入口


 汽車東京製のタンク車はそれ程多くないが、どれも端正な外観で、タンク車界の優等生と言った風情を醸し出していた。今回は、石油類専用車のタキ1500形の例を取り上げる。

 タキ15263は15258〜67の10両ロットの一員として、昭和36年9月汽車東京で製作された。

 外観・構造は典型的な石油類タンク車で、一説には仲間が、模型のプロトタイプとして選ばれたとも言われる。
 タンク体は普通鋼製でタキ3000形とそっくりだが、本形式の場合は35トン積としたことによる重

量増を考慮して、胴板厚が8mmとタキ3000形より1mm薄いのが通例のようだ。タンク受台は段なしの一段傾斜形だが、これは当時の汽車製の特徴である。
 台枠も標準的で、全体の作りでは特に変わった点は無いが、細部では側面に追設された航送用フック掛の形が、通常と異なる点が見所だ。

 所有者は日本陸運産業KK・常備駅は浜安善であった。当初は石油類輸送に使用されたようだが、晩年は珪酸ソーダの臨時専用となり、越中島から三沢などへ運用されていた。写真はこの時代のものである。昭和59年8月に廃車となった。


【第257週】050731作成R4A、070620R4A2、081015R4BY。

タキ1500形15263の写真

【写真257】 タキ1500形15263 昭和49年7月28日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第36巻に「P02151」として収録されています。