吉岡心平のマーク

タキ50000形50089

私有貨車

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タキ46000形
タキ55000形

 番号
[ロット表]

タキ50068

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第227週
第229週

●積荷
●構造

入口


 タキ50000形50トン積ガソリン専用車は昭和35年〜40年に90両が製作された。
 もともとは日車本店が独自に設計したものだったが、途中から国鉄主導の改設計による標準設計版に移行した。今回はこれに属するロットを取り上げる。

 タキ50089はそのラストナンバーで、昭和40年8月日車本店製である。50082〜89の8両ロットであった。

 標準設計のロットのため、以前解説した日車タイプのタキ50003とは各所が異なっていた。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は両端直径2,050mm・中央直径2,500mm、長さは16,500

mmであった。タンク長さはロットで相違するが、このロットは最も短いもののひとつだ。タンク受台も小型8個から、大型のもの4個となっている。
 台枠は50系特有の中梁省略形で、長さは17,700mm、側梁にはジャッキ受が設置された。ブレーキ装置をタキ50003と比較すれば、ブレーキシリンダが2個から1個に減り、手ブレーキも両妻から片妻だけとなった。台車も日車独自のTR92から、国鉄が標準化の観点で改設計したTR78に変更されている。

 所有者はモービル石油KK・常備駅は清水であった。昭和41年12月から57年10月の間は北海道の本輪西駅常備だったが、その後は浮島町に移った。平成元年10月に廃車となった。


タキ50000形50089の写真

【写真228】 タキ50000形50089 昭和51年4月29日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第21巻に「P01257」として収録されています。


【第228週】050109作成R4A、070901R4A2、090217R4BY、100902R4B、130510R4C。