吉岡心平のマーク

タム500形2742

私有貨車

 形式
索引

タム400形
タム600形

 番号
[ロット表]

タム2705
タム2745

 ページ
索引

第218週
第220週

積荷
●構造

入口


 「メーカー」シリーズの4回目は、帝国車両を取り上げよう。同社は気動車メーカーとの印象が強いが、関西系の丸善石油などに多数のタンク車を納入した。

 今回紹介するのは、タム500形ガソリン専用車で、昭和28年に製作されたタム2742である。
 ユーザーの日石は複数メーカーでの競作を好み、この場合も新潟・日車・汽車・川崎と帝国が担当し、同社製はタム2740〜42の3両であった。

 日石の場合、競作ロット間の基本仕様・寸法は指定されていたようで、全て設計比重は0.73・タンク容積は21.1m3であった。

 外観・構造は癖のない良くまとまった物で、反面これと言った特徴に欠ける。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は競作ロット共通とされ、タンク直径は1,890mm・長さは7,690mmであった。ドーム寸法は指示されなかったようで、直径1,100mmと他社製より太目となった。
 台枠は平形で、長さ8,200mm・軸距4,300mmはこれまた共通である。走り装置は一段リンクだったが、ヨンサントウで2段リンクに改造された。

 所有者は日本石油KK・常備駅は下松であった。昭和55年3月に北海道の西港に移動したが、翌56年2月に廃車された。


タム500形2742の写真

【写真219】 タム500形2742 昭和49年4月2日 高島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第18巻に収録されています。


【第219週】041107作成R4、050413R4A、070903R4A2、090220R4BY、101009R4B。