|
タム100二代形139 |
私有貨車 |
形式 |
▲タム100初代形 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タム100二代形濃硝酸専用車については、既にいくつかの例を紹介したが、今回は最多両数を誇った日立製の戦時型を紹介しよう。 タム139は昭和18年6月日立製で、資材欠乏の折にも拘らず増備出来たのは、爆薬増産のため濃硝酸タンク車は計画生産が行われたためだ。日産化学にはタム128〜155が割当てられたが、製造は番号順ではなかった。理由は不明だが、どうも他メーカー/ユーザーへ割当の解消による欠番を生めた為ではないかと思われる。 タンク体は純アルミニウム製で、板厚は胴板13mm・鏡板16mmと厚く、組立はガス溶接によったようだ。全体の設計は大阪鉄工所製をモチーフとしているが、当時の資本関係を考慮すれば当然の事だろう。寸法は直径1,410mm・長さ6,91 |
8mmと妙に端数が付いている。 落成時の所有者は産業設備営団で、一月前に日産化学が日本鉱業と合併したため、後者に貸付けられた。常備駅は速星であった。昭和24年3に晴れて日産化学の所有となった。他社がタンク体更新を進める中で、同社所有車は原型を留めたまま使用され、晩年は老骨に鞭打って働いていたが、昭和54年10月に廃車となった。 |
|
|
【写真196】 タム100二代形139 昭和50年4月26日 越中島駅にて P:吉岡心平
受台からドームにかけて、タンク体が撓んでいるのが判るだろうか?
この写真は吉岡写真CD−ROM第34巻に「P01998」として収録されています。