ホキ3500形3535 |
私有貨車 |
形式 |
▲ホキ3100形 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
私有貨車で「粉物」」と言えば、代表格はセメントだが、どうも昔から不得手でまともな写真が少ない。ホキ3500形などは、もっとも真面目に撮っておくべきだったと反省する事しきりである。 ホキ3535は昭和29年10月日立で製作された。電源開発所有車の第一陣で、日立・新潟・川崎で各10両づつ計30両を作ったうちの一両であった。 これまで製作された東京都・日本セメント所有車が、メーカーやロットによりスタイルが異なったのに対し、電源開発のグループはホキ1形の標準形を形作った点で意義深いものがある。 車体は全鋼製で、下部は前後2つのホッパに分割されていた。当時のロットの特徴は、セメントを製造元からダム建設現場に直送するため、熱いまま積み込んだセメントを輸送中に冷却するための「冷却装置」を装備していた点にある、実際にはセメント内部の熱を外に逃がす冷却板で、車体の側板を良く見ると、長方形の穴を埋めた跡がある |
が、ここに冷却板の一端が露出していた。側面にある補強リブの一部が欠き取られているは、冷却板に風が当たり易くするための工夫であった。 落成時の所有者は電源開発KK・常備駅は金指であった。天竜川のダム工事に使用されたものと思われる。昭和32年7月には東新潟港、昭和34年4月に高麗川に移動し、同年9月には日本セメントKK所有となった。昭和38年2月には香春に移動し、同年7月のホッパ車大改番でホキ3535となった。昭和58年2月に廃車となった。 |
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【写真171】 ホキ3500形3535 昭和52年8月3日 小倉駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第31巻に「P01858」として収録されています。