吉岡心平のマーク

タキ8100形8111

私有貨車

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タキ8050形
タキ8150形

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解説

タキ8107
タキ8113

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第139週
第141週

積荷
●構造

入口


 CD−ROM第25巻収録の「希硝酸タンク車特集」から、タキ8100形を取り上げる。私有貨車セミナーで特集した形式は、弊サイトでは影が薄いが、本形式もこれが初めての登場だ。

 タキ8100形は30トン積希硝酸専用車で、昭和35〜45年に8100〜49,28100〜03の54両が製作された。タキ18100形が出来た後に増備されたのも、本形式の変わった点のひとつだ。

 タキ8111は8110と一緒に昭和36年8月日立で製作された。本形式で初の日立製かつ日産化学向であった。

 一口に希硝酸と言っても濃度はまちまちで、日産化学のものは設計比重1.32と従来の1.42より大幅に低く、このためタンク体は大きくなった。
 タンク材質は耐食のためステンレス鋼(SUS304)で、寸法は直径1,870mm×長さ9,030mmと、従来の三菱製より約1m長い。
 台枠は平形で、長さ9,600mm・軸距6,300mmと、これまた三菱製の8,800mmより長い。このため台車は生涯TR41Cのままだった。

 所有者は日産化学KKで、常備駅は速星であった。その後異動等はなく、平成9年12月に廃車となった。


タキ8100形8111の写真

【写真140】 タキ8100形8111 昭和51年2月27日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第25巻に「P01441」として収録されています。


【第140週】030504作成、040118R4、050303R4A、070702R4A2、090208R4BY、100629R4B。