吉岡心平のマーク

タム400形1557

私有貨車

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タム300形
タム500形

 番号
[ロット表]

タム1540
タム1587

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第132週
第134週

積荷
●構造

入口


 古くから高比重の積荷と言えば濃硫酸と濃硝酸だが、戦前形タンク車では、両者は好対照を見せていた。濃硫酸のタンク車は短く胴太なのに対し、濃硝酸は細っそりとスマートだったのである。

 タム1557は昭和25年日立で製作された15トン車で、同一ロットにはタム1546〜64の20両があり、日立製初のタム400形であった。

 このロットは、タム100形濃硝酸タンク車の流儀を始めて本形式に持ち込み、「細くてスマートなタム400形」を実現した点で特筆される。

 タンク体は普通鋼製だが、スタイル的には細く長くなり、受台等はタム100形を彷彿とさせる。
 荷役装置は空気圧による上出し方式で、落成時には液出管・空気管共にS字管を装備していたが、腐食が激しく保守困難だったため、後に撤去されている。
 台枠は平形で、走り装置は1段リンクだったが、ヨンサントウで2段リンクに改造された。

 所有者は日本鉱業KK・常備駅は日立であった。昭和53年に幸崎に常備駅変更されている。昭和62年12月に廃車となった。


タム400形1557の写真

【写真133】 タム400形1557 昭和49年1月12日 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第24巻に「P01400」として収録されています。


【第133週】030316作成、040504R4、070815R4A2、090614R4BY、101109R4B。