吉岡心平のマーク

タム100二代形1244

私有貨車

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▲タム100初代形
タム200形

 番号
[ロット表]

タム1180
タム1246

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第117週
第119週

積荷
●構造

入口


 太平洋戦争の期間中に、我国のタンク車で最も多く作られたのは、タム100形15トン積濃硝酸専用車であった。詳しくは私有貨車セミナーのバックナンバーをご覧頂くとして、今回はそのあおりを受けて僅かしか作られなかった戦後製の一ロットを紹介する。

 タム1244と45は昭和30年5月日立で製作された。戦後製としては、同社が昭和28年に作ったタム1241〜43に続く2作目である。戦争中にタム100形を量産した日立の作だけあって、完成度は高く、まとまりの良いスタイルだ。
 タンク材質は純アルミで、板厚は胴板13mm・

鏡板16mmと厚い。寸法は直径1,476mm・長さは6,154mmで、戦中製より太く短かい。
 台枠は平形で、長さは6,800mm・軸距4,000mmと、前作のタム1241〜43と比較すれば全長で100mm・軸距で200mmそれぞれ長くなった。走り装置はタッチの差で1段リンクを装備して落成したが、ヨンサントウで2段リンク式に改造されている。

 所有者は住友化学工業KK・常備駅は桜島であった。一生を異動なく過ごし、昭和49年8月に14トン積に減トンされたのもつかの間の昭和50年12月に、2両揃って廃車となっている。


タム100二代形1244の写真

【写真118】 タム100二代形1244 昭和50年2月27日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第20巻に「P01194」として収録されています。


【第118週】021201作成、040228R4、050414R4A、070710R4A2、081117R4BY、130705R4C。