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タサ1700形2912

私有貨車

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タサ1600形
タサ1900形

 番号
[ロット表]

タサ2890
タサ2935

 ページ
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第114週
第116週

積荷
●構造

入口


 タサ1700形については、私有貨車セミナー第36〜38回で全ロットを解説したが、古い話なのでお忘れになった方も多いことだろう。そこで今回は、CD−ROM第20巻の収録写真を解説する。

 タサ2912は昭和28年日車支店で製作された2910〜19の一員である。タサ1700形では第32ロット目で、日車支店が日本石油運送/輸送向に8ロット120両製作した標準タイプに属する。ちなみにこのタイプは、タサ1700形中では二番目の多数派だ。
 タンク体は普通鋼製で、直径1,870mm・長さ10,500mmとやや細めである。タンク踏板は当

時流行していた一枚物となっている。
 台枠は平台枠で、枕梁の取り付けなど一部に鋲接が併用されていた。長さは11,200mm・BC間距離は7,700mmで、台車はTR41Cである。

 落成時の所有者は日本石油運送KK・常備駅は柏崎であった。社名は昭和32年6月に日本石油輸送に変った。同社所有のタサ1700形は昭和40年代に入ると、大半が他形式へ改造されたが、鋲接併用台枠を装備したロットは嫌われたと見えて、僅か3ロット30両の中から3両しか改造されていない。そんな訳で、本車もガソリン専用のまま寿命をまっとうし、昭和56年2月に廃車となった。


タサ1700形2912の写真

【写真115】 タサ1700形2912 昭和51年4月25日 隅田川駅にて P:吉岡心平


【第115週】021110作成、021213リンク変更、040222リンク追加+R4、050424R4A、071231R4A2、081023
R4BY、100412R4B。