吉岡心平のマーク

タキ9800形49890

私有貨車

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タキ9750形
タキ9900形

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解説

タキ49886

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第76週
第78週

●積荷
構造

入口


 今月からCD−ROM第14巻を紹介する。

 兎角興味に乏しい石油系タンク車の見所の一つに、変わった持ち主、即ち石油元売・運輸会社以外が保有している車両がある。既にタキ3000形では、三井物産や三楽オーシャンの例を紹介したが、これらはトルオールやアルコールなど臨専向けとして使用されていた。一方、ここに紹介するのは、埠頭・工場間の自社重油輸送用として、セメント会社が所有していた例である。

 タキ49890は89と共に昭和41年8月三菱で製作された。外観・構造は何の変哲もないタキ

9800形である。車体には「スリーダイヤモンド」のマークがあるので、良くある三菱石油の所有車と思ったら大間違い! 社名板にあるように、三菱鉱業のタンク車なのである。

 用途は自社の重油輸送用で、黒崎港にあった埠頭と石原町の工場間に運用されていた。写真にあるように、黒崎駅で石灰石列車の末尾に連結され発車を待っていた姿が、今でも想い出される。
 落成時の所有者は三菱鉱業KK・常備駅は黒崎であった。昭和52年、三菱鉱業セメントKKに社名変更となり、昭和60年3年に2両揃って廃車されている。


タキ9800形49890の写真

【写真77】 タキ9800形49890 昭和50年7月29日 黒崎駅にて P:吉岡心平


【第77週】020217作成、021204リンク変更、041127R4A、070802R4A2、081128R4BY、110320R4B。