吉岡心平のマーク

タサ5400形5413

私有貨車

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タサ5300形
タサ5500形

 番号
[ロット表]


タサ5422

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第50週
第52週

積荷
●構造

入口


 タサ5400形はすでに日通のタサ15437を第17週で紹介したが、今回は若番車をお目に掛けよう。

 タサ5400形は20トン積液化プロパン専用車で、タム7100形15トン車を長手方向に伸ばしてスケールアップした車両である。昭和35年から38年にかけて5400〜5499、15400〜15643、15648〜15662の358両が製作された。末尾近くにある欠番は、注文がタサ5700形に振替えらたためだろうか。メーカーは三菱・日立・川崎・日車・富士重・富士車・汽車で、主だった私有貨車メーカーは殆ど参加していた。燃料用のガスは液化ブタンと混用されることが多かったため、後に専

用種別はLPガスに変更されている。

 タサ5413は昭和36年2月日立製で、同年2〜3月にかけてタサ5411〜18の8両製作されたうちの一両である。写真から判るように、7分割されたキセや傾斜したタンク受台など、日立製の特徴が横溢している。タンク手摺の中央が切除されているが、荷役時の便を図ったためだろうか。小型の社紋板はこの頃の丸善の特徴である。

 落成時の所有者は丸善海運KK・常備駅は下津であった。昭和41年10月、所有者は丸善石油KKに統合された。写真撮影より9ケ月後の昭和49年12月に、車齢わずか13年半で廃車となった。


タサ5400形5413の写真

【写真51】 タサ5400形5413 昭和49年3月4日 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第8巻に「P00441」として収録されています。


【第51週】010819作成、030120本文サイズ変更、040214R4、050410R4A、070701R4A2、081104R4BY、100502R4B。