貨車銘板研究室−004

飯野産業→飯野重工→舞鶴重工

昭和26年 飯野車両 舞鶴 (タム500形2659)

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2002/3/2 作成

■社名・工場の変遷

昭和19年3月 創立 飯野産業(株)
昭和22年 工場設立 飯野産業(株)舞鶴車両製作所
昭和24年 工場改称 飯野産業(株)舞鶴造船所車両部
昭和28年11月 改称 飯野重工業(株)
昭和38年4月 改称 舞鶴重工業(株)
昭和46年4月 合併吸収 日立造船所(株)舞鶴工場
※表のように社名変更を重ねたが,原稿では飯野の名称を統一的に使用する

■ 昭和26年 飯野車両 舞鶴 写真14

 飯野車両。この銘板を初めて見たファンは,てっきり日本車輌(株)と同様に飯野車両(株)という会社の舞鶴工場の銘板だと思うであろう。事実,私もそう思っていた。しかし,なんと驚くなかれ,飯野産業(株)の車両で場所は舞鶴程度の意味らしい。当時の車両工場の正式組織名は未調査で不明であるが,飯野産業(株)車両部が正式名称であったかもしれない。しかし,飯野はこの銘板が気に入ったらしく,昭和34年まで使用され続けるのである。

 さて,この銘板の主は,前回と同じ15トン積ガソリン専用車タム500形である。しかし,形態は,だいぶ洗練され,4組有った受台の内,内側2組が省略され,以降の飯野スタイルが確立された。また,タンク体の板取は長手方向を1枚ものとした飯野独特の手法である。

 写真のタム2659は2657〜2667の11輌が製作されたロットの1輌で,所有者は日本石油運送(株)である。日本石油運送(株)は昭和32年に日本石油輸送(株)に改称された。このロットは昭和50年代終わりまでに淘汰され,本車も昭和57年8月に廃車されている。

写真15 タム500形2659

昭和57年6月6日 郡山

飯野の銘板


銘板-002a

昭和24年舞鶴車輌 飯野産業

タ1200形1231

銘板-003

昭和24年舞鶴造船 飯野産業

タム500形2538

銘板-004

昭和26年 飯野車輌 舞鶴

タム500形2659

銘板-005

昭和34年 飯野車輌 舞鶴

タキ300形4444

銘板-006

昭和34年 飯野重工 舞鶴

タキ3600形3608

銘板-007

昭和41年 舞鶴重工

タキ4000形34064

 

 

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