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コキ10000形12000

JR貨車


 昭和63年のダイヤ改正ではコキ100系の本格投入により、従来「北海ライナー」として活躍していたコキ10000形は、東海道・山陽筋から転用されたコキ50000形250000番台に置換えられた。失職したコキ10000形は東青森行列車に使用されることになったが、この列車は20フィートコンテナの積載が要求されたため、急遽改造されたのが、今回紹介する12000番台である。

 昭和63年9月に10両が新小岩でコキ10000形から改造された。運用先が寒地のため、種車に

は18000・18100番台を選択している。
 改造点は従来の12フィートコンテナ用緊締装置を撤去し、台枠上に固定式の20フィートコンテナ用緊締装置を追加しただけで、下回りは従来と変わらない。車体側面には識別用にオレンジ色の帯が追加されている。

 落成後は隅田川〜東青森間の3051列車「北たから」号に専用されていたが、活躍期間は短かったようである。なおコキ12004号車の顛末については、別稿を参照頂きたい。


●関連形式 コキ10000形10000(JR貨車022) 改造前の姿。

        コキ10000形12004(その他資料館032) 奇妙な改造車。 


【JR貨車037】060520作成R4。


JR貨物継承車番号表 年度別両数変遷

No. 番号 改造 種車 廃車 No. 番号 改造 種車 廃車
12000 S6309新小岩 18084 H0506 12005 S6309新小岩 18154 H0601
12001 S6309新小岩 18106 H0509 12006 S6309新小岩 18035 H0510
12002 S6309新小岩 18160 H0509 12007 S6309新小岩 18006 H0509
12003 S6309新小岩 18153 H0509 12008 S6309新小岩 18043 H0509
12004 S6309新小岩 18063 H0507 10 12009 S6309新小岩 18144 H0509

コキ10000形12000の写真

【写真3037】 コキ12000形12000 昭和63年12月31日 隅田川駅にて P:吉岡心平